教育コラム

Vol.12

ワインだけじゃない、“ソムリエ”資格
〜好きな分野でエキスパートになる!〜

2015.01.09

新しい年を迎え、今年こそ何かワクワクすることを始めたいと思っている方は多いはず。
資格取得もその中のひとつでしょう。
今回ご紹介するのはワインだけじゃない“ソムリエ”の資格についてです。
日々の生活にも活かすことができたり、普通ではなかなか得られない知識を深めたりできるものを中心にご紹介していきます。

■そもそも“ソムリエ”って?
ソムリエとはご存知のように、お客さまの要望に合ったワイン選びをサポートするワイン専門の給仕人で、フランスでは国家資格です。
その職業の成り立ち、発祥時期は明確にはわかっていませんが、中世ヨーロッパでは、国王の旅などに随行し、荷物の運搬を管理する人のことを指していたようです。そのうちに、国王の食事の際にワインの管理を担当する人のことを“ソムリエ”と呼ぶようになっていったそうです。
また、当時は毒味も行っていたということですので、ソムリエの役割は責任重大だったことがわかります。
現代のようにワインに特化した専門職となったのは19世紀頃で、その頃は樽から瓶に詰める作業なども担当していたようです。

日本でも、ワインがよく飲まれるようになった現在、ソムリエの資格がもつ価値と重要性はよく知られるところで、ソムリエになりたいという人は年々増える傾向にあります。

■こんな“ソムリエ”もあります
最近では、ある分野において一定以上の専門的な知識を持っている人のことを「○○ソムリエ」と呼ぶことが珍しくなくなってきました。資格の名称として使用されることも多くあります。
一人の人間が受け取る情報量が圧倒的に多くなっている現在、欲しい情報をピンポイントで得るためにも、さまざまな分野のエキスパートが求められているのです。
さて、そんな「○○ソムリエ」ですが、ここ数年で様々な“ソムリエ”が話題に上るようになりました。

野菜ソムリエ/みそソムリエ/塩ソムリエ/オリーブオイルソムリエ/だしソムリエ/蕎麦のソムリエ/アクアソムリエ(ミネラルウォーターのソムリエです)/ビアソムリエ

やはり食に関するものが多いようです。そして、食以外にはこんな“ソムリエ”も!

温泉ソムリエ/タオルソムリエ/花ソムリエ/ジーンズソムリエ/クラシックソムリエ(クラシック音楽のソムリエです)

季節柄、“温泉ソムリエ”が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。温泉ソムリエとは、温泉の成分についての知識や、正しい入浴法を身に付けた方が認定される資格です。温泉への旅も増えるこの時期、あなたもトライしてみてはいかがでしょうか。
他にも、星空や宇宙の楽しみ方を教えるソムリエなどもあるようです。
このように、日本では様々な分野の“ソムリエ”が増えています。あなたに合ったソムリエ資格を是非探してみてください。

■どんな“ソムリエ”が人気?
現在、人気が高まっているソムリエ資格の中でも特に目立っているのが“野菜ソムリエ”です。
野菜ソムリエでは、野菜や果物の品種、特長、選び方や保存法、調理法といったところから、それらの知識をわかりやすく伝えるためのコミュニケーション能力について学んだり、氾濫する健康情報の中から正しい情報を見極める手法を学んだりなど、『野菜のエキスパート』として必要な能力を多岐にわたって習得することができます。
家族の日々の食事づくりはもちろん、仕事としても活かせる資格です。
野菜ソムリエには3段階あり、【ジュニア野菜ソムリエ】 ⇒ 【野菜ソムリエ】 ⇒ 【シニア野菜ソムリエ】といった具合にレベルアップしていきます。資格取得の難易度もそれに比例しており、資格取得者の8割は女性の方ですが、最近では、男性でも挑戦される方が増えてきているようです。
「料理のレパートリーが増える」「食べる楽しみが増える」「買い物が楽しくなる」など満足度の高い資格であることも人気の一因なのでしょう。

■あなたも何かの“ソムリエ”に!
“ソムリエ”とついている資格は、ある分野において数多くある情報の中から、お客さまの期待や要望に応えられるものを確実に選ぶ確かな目を育てることに主眼が置かれているようです。仕事として活かすのはもちろん、仕事ではない自分の好きな分野の知識を身につけられます。世界が広がり、周囲との良いコミュニケーションが、人間関係を円滑にしてくれることでしょう。
資格取得には、それなりの労力や時間、お金がかかる場合もありますが、隙間の時間を見つけて勉強できるものや、短期講座に参加するなど、比較的取得しやすいものも数多くあります。
「何か始めたいけど、これというものがない」という人は、何かの“ソムリエ”になってみるのもおすすめです。
まずは、自分が好きなこと、得意なこと、興味のあることを選び、基本や初級のような受験しやすい試験からクリアしてみましょう。自信がつき学習意欲も次第に高まってきます。資格を取得する過程での発見や新しい知識に出会う機会になるだけでなく、人生を豊かにする財産になるのではないでしょうか。

ライター(教育) 石井悦子