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健康コラム

Vol.19

「いい歯並びで健康を手に入れる」

2016.01.01

「いい歯並びで健康を手に入れる」

厚生労働省の調査によると、私たち日本人は、歯が顎に入りきらないでガチャガチャに生えるタイプの不正咬合が多いそうです(平成23年歯科疾患実態調査より)。
咬合というのは歯並びのこと。近年、健康意識は高まってきているものの、歯並びに対する意識はまだまだといった印象を受けます。
そこで、今回は、健康に影響する歯並びについて取り上げます。

■歯並びが身体に与える影響とは

歯並びが良い状態というのは、噛み合わせが良い状態を指します。良い噛み合わせとは、左右上下の歯でバランス良く噛めて、筋肉や関節に負担のかからない噛み合わせのこと。噛み合わせが悪いと、以下のように様々な身体の不調をきたします。

・肩こりや頭痛の原因になる
噛む筋肉は、頭や肩につながる筋肉のため、噛み合わせが悪いと、それらの筋肉が緊張して頭痛や肩こりを引き起こすことがあります。

・胃腸疾患の原因になる
歯は食べ物を細かく粉砕し、よく噛むことで唾液(消化酵素アミラーゼ)の分泌が促進され消化しやすくなります。噛み合わせが悪いとよく噛めず、消化しにくい形で飲み込むため、胃腸への負担が大きくなります。

・肥満の原因になる
よく噛めないと早食いになってしまいます。脳が満腹感を覚えるのにかかる時間は食事開始から約30分後。早食いをすると、満腹だと感じる間もなく食べ過ぎてしまい、結果、肥満につながってしまいます。

こちらの記事も合わせてお読みください。(食べ方健康法)

■大人の歯並びも変わる?!

子どもの頃から歯並びに問題がなかった人も要チェック!
大人になって歯並びが変わる3パターンをご紹介します。

  • ①親知らずが生えた。
  • ②虫歯治療を途中でやめるなどして、歯が抜けた状態を放置している。
  • ③歯周病や加齢によって、歯茎が痩せた。

これらのことが、上下左右の緊密なバランスを乱すのです。ほかにも、頬杖をついたり、爪を噛んだりするクセも歯並びに影響を与えることがあります。

■歯並びを改善する方法(歯列矯正)※大人の場合

・ブラケット矯正
歯列矯正の中でも代表的な方法。ブラケット矯正には、歯の表側にブラケット(矯正装置)とワイヤーを装着する表側矯正のほか、歯の裏側に装置をつける裏側矯正や、下顎が表側矯正で上顎が裏側矯正のハーフリンガル矯正などがあります。
費用は表側矯正で80万円程度。裏側矯正やハーフリンガル矯正になると、表側矯正の約1.5倍かかります。治療期間はいずれも2~3年。

・マウスピース矯正
歯の凹凸が軽度の場合は、歯にマウスピースを着ける方法が使えます。取り外し可能で目立たないので、人前に出ることが多い人や女性に人気です。
また、金属アレルギーがある人にも選ばれる方法です。こちらの方法も費用は80万円程度。治療期間は1~2年。

■歯列矯正を少しでもお得に

歯列矯正は高額です。歯並びの重要性を感じながらも、費用面の問題から治療をしない人も多いはず。そこで、何かお得な制度がないか見てみましょう。

まず思いつくのは、限度額以上の医療費を払わなくてもよい高額療養費制度ですが、保険適用外の歯列矯正には、原則この制度は使えません。例外的に、先天性疾患に伴う咬合異常で矯正を行う場合や、顎変形症で外科矯正を行う場合は、保険適用となり、この制度が使えます。

では、医療費がたくさんかかってしまった年の税金を少しだけ返してもらえるという医療費控除はどうでしょう?

医療費控除額の計算の図

国税庁は、歯列矯正の目的が、美容目的ではなく治療目的なら控除対象としています。(国税庁ホームページNo.1128「医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例」参照)
たとえば、「咀しゃく障害の改善のため」「顎関節症のため」など、治療目的だと判る書類(診断書)があれば、
医療費控除の対象になるでしょう。
医療費控除の判断は、保険適用の判断とは異なります。治療目的の歯列矯正は、保険適用外のものでも、医療費控除対象となり得るのです。
もしあなたが、昨年中に治療目的の歯列矯正をしていたとしたら、ぜひ申告してください。健康とお金(還付金)を手に入れたら、綺麗な歯を見せて笑いましょう!

ファイナンシャルプランナー 萩原 有紀

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