健康コラム

Vol.44

健康のためにいくら使っていますか?

2018.02.01

生きていく上で健康が大切だということはいうまでもありません。
健康を保つためには、栄養バランスのとれた食事と良質な睡眠、そして、適度な運動が必要です。では、私たちは健康を保つために、食事や睡眠、運動にどのくらいお金を使っているのでしょうか?
今回は、健康とお金がテーマです!

総務省統計局の2016年の家計調査(二人以上の世帯)から、食事や睡眠、運動に関する品目を抜き出して、それらに対する年間支出額から健康について考えていきます。

1.食事にかけるお金

調査結果によると、「食料」に対する支出は年間947,618円。
家計が苦しくなると、食卓からおかずが一品消える……。このような方法による節約は、節約効果が薄いばかりか、家族の健康を損なう恐れすらあります。食費を削った結果、栄養バランスが偏ってしまうことのないようにしたいものです。
「何を」「どれだけ」食べれば偏りのない食事になるのか、参考になると思われるのが2005年に厚生労働省と農林水産省が策定した「食事バランスガイド」です。@主食(ごはん、パンなど)、A副菜(野菜、いも類など)、B主菜(肉、魚、卵、豆製品など)、C牛乳・乳製品、D果物の5項目と、E菓子・嗜好飲料、F油脂・調味料の項目で構成され、それらの目安摂取量がわかりやすく示されています。
この食事バランスガイドに従って、食料をバランスよく買っているか、お菓子やジュース、アルコールなどを買いすぎていないかなどをチェックすれば、健康的な食卓と、効果的な節約が同時に実現できます。

2.睡眠にかけるお金

眠るのにお金がかかるの? と思われそうですが、近年、睡眠ビジネスが活気づいています。睡眠時間は人生の3分の1を占め、また、睡眠によって健康のみならず日中の活動のパフォーマンスも影響を受けるということで、注目度が高まってきているのです。注目されているのは、睡眠の「量」ではなく「質」。
睡眠の質を上げるために、オーダーメイドの枕や、アスリート愛用のマットレスなど、こだわりの寝具を購入する人が増えてきました。今のところ、「寝具類」への年間平均支出額はどの世代でも1万円前後。健康布団や健康敷布を含む「他の保健医療用品・器具」への年間平均支出額については5千円ほど。今後、調査対象者の属性(年代や収入など)によっては、支出金額が増えていく可能性があります。
睡眠の質を上げるツールは寝具以外にもあります。ここ数年の間に目につくようになったのが、睡眠時間や睡眠の深さ、覚醒回数などを測定してくれる「睡眠計」。腕に巻くタイプや枕元に置くタイプなどがあり、価格は1〜2万円ほど。 睡眠計は、体温計や血圧計とともに、「他の保健医療用品・器具」という項目に含まれます。今後、睡眠に対する意識がさらに高まれば、このような睡眠関連の支出も増えるかもしれません。

3.運動にかけるお金

「運動用具類」への年間平均支出額は15,536円。
「スポーツ月謝」の年間平均支出額は11,399円。
「スポーツクラブ使用料」の年間平均支出額は4,722円。
「他のスポーツ施設使用料」の年間平均支出額は2,537円。
これら運動関連支出を年代別に図で見ていきましょう。

運動関連支出

スポーツ月謝や運動用具類への支出は、子育て世帯が多い30歳代や40歳代で多くなっています。
同じく子育て世帯である40歳代の筆者の家計でも、子どもの運動系の習い事費と、それに伴う運動用具の購入費が発生しています。さらに、今年からは家族でランニングを始めようと、4人分のランニングウェアとランニングシューズを購入しました。投資金額は10万円超。
仕事や子育てに忙しい世代だからこそ、健康投資は大切です。

4.まとめ

前掲の家計調査によると、保健医療サービス(医科診療代)にかかるお金は29歳以下で年間平均16,710円のところ、年代を追うごとに増加し、60歳代では年間平均50,347円となっています。
健康を損ない、医療サービスを受けることになれば、出費が増えるのと同時に、働けなくなると収入は減ります。人生100年時代。約7割の人が65歳を超えても働きたいと考えています。働くことができれば、老後のお金の不安も軽減されます。
健康に投資をし、健康な身体という資産を大切にしましょう。