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知れば納得!医療情報

ドライアイ

監修: 眼病理教育研究所
所長 沖坂 重邦

10月10日は目の日です。目が痛い、疲れるなど、誰もが一度は経験したことのある症状ではないでしょうか。ほかにごろごろする、重い、といった症状はありませんか?現代社会はドライアイを引き起こしやすい環境下にあります。私たちは知らず知らずのうちに目を酷使し、疲れさせているようです。今回はドライアイについてお話ししましょう。

<ドライアイとは>
涙の量が減ったり、涙の状態が変化したりして、角膜に障害が起こる疾患です。

症状

  • ●目の症状
    疲れる・しょぼしょぼする・重い乾いた感じがする・不快感がある・赤くなりやすい・痛む・ごろごろする・白っぽい目やにが出る
  • ●見え方
    まぶしい・物がかすむ・視力の低下

原因

身体側の原因:加齢・涙の分泌の減少・アレルギー・ストレスなど
環境側の原因:物を凝視することで瞬きが減少・乾燥・コンタクトレンズの使用など

健康な目の条件の一つに「目の粘膜が濡れていること」があります。黒目(角膜)の表面は涙の薄い膜で覆われていますが、これには(1)角膜の表面をスムーズにする(2)角膜の組織に栄養を供給する働き(3)潤滑油としての役割があります。何かを凝視し瞬きの回数が減ると、角膜の表面を覆っている涙が蒸発して、乾燥感や異物感を感じます。これがドライアイと呼ばれている状態です。簡単に言うと、ドライアイは「目の粘膜の肌荒れ」とも言えます。

ドライアイを重く考えず放置している人も多いようですが、悪化すると角膜が傷つきやすくなったり、荒れた粘膜から感染しやすくなったりすることもあります。また、上で述べた症状を呈する病気はドライアイだけではないので、まず眼科を受診して専門医に診察を受けましょう。

検査

涙の分泌量を測る・涙の膜の安定性を測る・目の表面の傷を調べる検査があります。

治療

症状の軽いドライアイは目薬を使います。人工涙液やヒアルロン酸の入った点眼薬が処方されることが多いようです。症状の進んだドライアイは、シリコンのプラグを涙が鼻に流れ出る出口に入れて、涙をためる方法をとります。これは外来で行われる処置です。患者さん自身の血清を涙の代わりに点眼する「血清点眼」という方法も用いられます。

ドライアイ対策

生活環境や習慣の改善をしましょう。

  • ●パソコンモニター
    目の位置より低いところにセットします。画面の反射を避け、文字のサイズを大きくしましょう。作業中、1時間に1回は休息をとりましょう。
  • ●空調
    風が直接顔に当たらないようにしましょう。空気の乾燥を防ぎましょう。加湿器などで工夫をするとよいでしょう。意識して瞬きをしましょう。

疲れ目との関係

目の疲労の6割くらいはドライアイと言われています。疲れ目対策をすることでドライアイの予防にもなります。目を休ませる時間を多くとる、気分転換を上手に図る、充分な睡眠をとるように心がけることも大切でしょう。温かいタオルを目に乗せる方法も、目のリラックスには効果があります。

「物を見る」ことは普段、何気なく行っている動作です。疲労や乾燥などを感じた時、はじめて目を酷使していたと気がつくものなのかもしれません。これから冬に向かい、空気が乾燥してきます。お肌と共に、目の乾燥対策を忘れずに。異常を感じたら専門医を受診しましょう。

◇   ◇   ◇

<参考文献>
「眼科学」第4版 谷 道之監修 金芳堂
「標準眼科学」第7版 清水 弘一監修 医学書院
2005年「きょうの健康」10月号

原稿・社会保険研究所©
※2005年作成
※内容は執筆当時のものであり、現在も同様のものであるとは限りません。

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