マネーコラム

Vol.16

定期保険・養老保険・終身保険、自分にあう
保険選び

2015.02.06

Vol.14 ライフサイクルと生命保険」にて「死亡保障の必要額は、ライフサイクルに沿って変化する」ということをお伝えしました。しかし、その変化を“選ぶ段階”で全て予測することは不可能です。
では、“選ぶ段階”では、どのような基準で考えるとよいのでしょうか。

<あなたの「心配」は何ですか>
保険を選ぶときに押さえるべきポイントは以下の4つです。

(1)毎月の月払保険料と払込期間
(2)保障内容と保障期間
(3)満期保険金や解約返戻金の有無
(4)特約の内容

上記内容をもとに、ライフサイクルにあった保障を考えることが重要ですが、もっとシンプルに考えたいという方は、今自分が「心配なこと」は何かを中心に考えてみるとよいでしょう。

■独身の方 … 病気やケガ、資産形成
■既婚の方 … 家族の生活費、病気やケガ、資産形成、ローン返済、死亡保障、葬儀費用(既婚の方は上記以外にも、お子さまの教育費などもあるのではないでしょうか)

上記は一例ですが、このように立場や状況によって「心配なこと」は異なります。
今回は特に、以下をカバーできる保険についてお伝えしたいと思います。
・死亡保障
・家族の生活費や葬儀費用

<定期保険とは?どんな人に向いているの?>
定期保険とは、契約により決められた一定期間を保障する保険です。
死亡・高度障害保障を目的とした保険で、保険期間中に被保険者が死亡または所定の高度障害状態になったときに死亡保険金または高度障害保険金が支払われますが、満期保険金はありません。
ただし、同じ保障額であれば、養老保険や終身保険と比べると一般的に保険料は安くなります。

なお、定期保険は保険期間満了時に更新を行うと、当初の契約時より年齢が上がっているため、保険料が高くなります。しかし、定期的に更新を行うことができるため、その時にあった保障内容に変更しやすいというメリットもあります。

定期保険のバリエーションとして、一定期間ごとに保険金が増加する「逓増定期保険(ていぞうていきほけん)」、逆に一定期間ごとに保険金が減少していく「逓減定期保険(ていげんていきほけん)」、保険金の支払方法が年金支払になっている「収入保障保険」などがあります。

◎ こんな方におすすめです。
一定期間のみ高額な死亡保障が必要な方
(小さなお子さまのいる方、経営者の方など)
毎月の収入保障が必要な方
(お子さまのいる方、配偶者の方に収入がない場合など)

<養老保険とは?保険料が高いといわれるけれど…>
養老保険とは、文字通り、自分や家族の“老後”を養うためにかける保険です。

養老保険は、保険期間と保険金額が同一の定期保険と生存保険を組み合わせたもので、満期のときも死亡のときも同額の保険金が支払われます。そのため、同じ保障額であれば、保険料は定期保険や終身保険よりも高めです。

また、保険期間満了時に養老保険に再加入すると、定期保険の更新と同様に、当初の契約時より年齢が上がっているため、保険料は高くなります。

◎ こんな方におすすめです。
定年後に満期保険金を受け取りたい方(老後の資金準備をお考えの方)
保険に対して資産形成を重視している方
公的年金以外にも支えがほしいとお考えの方

<終身保険とは?一生涯の安心を得られる?>
終身保険とは、一生涯の保障を提供する保険です。

終身保険は、死亡・高度障害保障が一生涯続き、死亡または所定の高度障害状態になったときに、死亡保険金または高度障害保険金が支払われます。
ただし、保険料の払い込みが一生涯続くわけではなく、60歳や65歳までの保険料払込期間満了とすることで、その後は保険料の払い込みをすることなく一生涯の保障を受け続けることができます。
※契約内容によって保険料払込期間は異なります。また、終身払で契約された場合、月々の保険料を有期払より下げることができますが、一生涯、保険料の払い込みが続きます。

また、保険料払込満了時には、一生涯の保障に代えて年金や介護保障などに保障内容を移行できるものもあります。解約時には、所定の解約返戻金が支払われるため、資産形成にも役立ちます。
ただし、解約された場合、以後の保障はなくなります。

なお、同程度の保険料を支払った場合、定期保険よりも死亡時の保障額は少なくなります。

◎ こんな方におすすめです。
一生の保障がほしいと考えている方
お子さまも成長され、それほど高額な保障は必要ないという方
自分の葬儀費用は確保しておきたいと考えている方

<特約もチェック!迷ったらプロに相談も!>
年齢・職業・保有資産・健康状態によって重きをおくポイントは変わってきます。
また、保険商品によってさまざまな特約を付加できるものも多くあります。

たとえば、万が一、被保険者の余命が6ヶ月以内という診断を受けた場合、死亡保険金または死亡収入保障年金の支払いにかえ、その全部または一部を“リビング・ニーズ特約による保険金”として受け取ることができます。

また、最近では“災害やケガによる入院に対し保障をつけたい”“既往症があっても加入したい”などニーズもさまざまです。必要に応じて組み合わせ、自分にとって“必要な保障を受けられる”保険にしましょう。

どういう保険なら安心できるのか。
迷ったときには保険会社の営業職員など専門家に問い合わせてみてください。
「もっと早く知っていればよかった!」と思うような情報や「どう考えればよいのか」などプロの意見を聞くこともできます。ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

保険ジャーナリスト 森田直子