マネーコラム

Vol.34

40代から考えよう!
自分のセカンドライフと終活

2016.11.01

40代は家計の曲がり角。
自分のセカンドライフの準備だけでなく、“終活”の準備も合わせてしておくことが大事です。そこで、最低限やっておきたいことを整理しておきます。

■長い人生に備えるべし!
40代を過ぎると、だんだん体力の衰えを実感するようになります。また、病気をすれば「死」を意識するシーンもあるでしょう。

平成27 年の「簡易生命表」によると、平均寿命は男性80.79歳、女性87.05歳で、これを見ると、「男性は80歳、女性は90歳弱まで生きる」と漠然と思いがちです。しかし、生存率を見ると違ったイメージが浮かびます。

ある年齢時点での生存率

75歳の時点で生存している割合は、男性で74.6%、女性で87.7%、90歳時点で生存している割合も、男性で25.0%、女性はなんと半数近くの49.1%なのです。95歳時点でも男性で9.0%、女性では24.9%で、女性は4人中1人が生存しているのです。

90歳、95歳まで長生きする可能性は決して低くはないのです。長い老後を楽しく自分らしく生きるためにも、40代になったらセカンドライフの準備をしっかりと行っておきましょう。

積立の方法としては、
・年金財形(会社員の場合)
・個人年金保険
・投資信託の積立(NISA活用)
銀行の自動積立定期預金

などが挙げられます。

未来の自分のために、今の生活の負担にならない範囲で何か着手しておくことが大事です。

■同時に、「エンディング」への備えも!
長生きに備えましょうと書きましたが、一方で、40代を過ぎれば自分が亡くなったときにも備える必要があります。「生存率」のデータを反対に読めば「死亡率」です。亡くなる確率は、年々高まるわけですから、目を背けず、「エンディング」の準備もしておきましょう。

命が絶えることだけでなく、例えば認知症が進むなど、意思能力を失ってしまうリスクもあります。また、身体を思うように動かせない要介護状態になるリスクもあります。突然の事態に備えておくことは、家族や周囲の人のためにも大事なことです。人生を前向きに生きるためにも、最低限のエンディングの備えはしておきましょう。

エンディングノートは必須ではありませんが、最低でもこれだけはやっておきたい終活項目5つを挙げておきます。この5つだけでもやっておいて、必要があればエンディングノートに書いてわかるようにしておく、あるいは周囲に告げてコンセンサスをとっておくことも大事です。

<財産リスト作成>
ご自身の資産の状況を把握しておく必要があります。不動産や金融資産(預金や債券、株、投信、保険等)、負債等、家計管理の一環としてもぜひ整理しておきましょう。最低でも金融機関と支店名等までは書いておきましょう。自分の死後の遺産相続に関して遺言書を書く場合は、その保管場所も書いておくと安心です。

<終末期医療や臓器提供などの希望>
延命治療や臓器提供などの希望は、すぐに書けるので書いておきましょう。家族が反対すると希望が通らないため、家族にもきちんと説明しておきましょう。

<介護の希望や準備>
40代・50代は介護になる可能性は低いですが、将来の資金的な準備を進める意味でも、介護期を想定しましょう。民間の施設介護が希望なら、年金でまかなえない分はどうするのか、住宅を売却して充てるなど計画もたてておきましょう。施設介護が希望なら、見学や入所体験もして、具体的な施設も決めておきたいもの。

<葬儀や墓の希望>
葬儀については、希望があれば明確にしておきましょう。規模や宗派、業者、葬儀費用は何を充てるか等、明記しておきましょう。遺影候補の写真や連絡リスト(親戚、友人、所属団体等)もエンディングノートに挟んでおくといいでしょう。お墓の準備や希望があればわかるようにしておきましょう。

<死後の事務や各種整理>
クレジットカードやスポーツジム、所属団体の年会費等、死後に退会手続きをする必要があるものはリストを作っておきましょう。また、自分が亡くなったときにガラクタ化しかねないコレクションや、形見分けできそうなもので誰か特定の人にあげたいもの、ペットがいるなら誰に頼むかなども決めて相手の了解を得ておきましょう。

以上のほか、自分や配偶者に万一のときの死亡保障や介護保障が適切かどうか等、保険についてのチェックも忘れずに行ってください。

エンディングに目を向けることは、今後の人生を一日一日大切に生きていくモチベーションにもなります。長生きをして老後を楽しむためにも、資金準備と並んで大切な準備の一つなのです。

資金準備については、過去コラム
『あなたのセカンドライフ「夫婦で3,000万円」で足りますか?』に整理しました。
とにかく40代までに老後資金のための積立を少額でもスタートさせることが大切です。

ファイナンシャルプランナー 豊田眞弓