マネーコラム

Vol.35

70代になったら考えてもらおう!
親の終活

2016.12.01

自分が40代になると、親はそろそろ70代の人が多いのではないでしょうか。
70代も後半になると、病気や介護のリスクが急激に上がる年代でもあります。
前回の「自分のセカンドライフと終活」に続き、今回は「親の終活」について考えてみましょう。

■親の終活、どう切り出すか?
意外に多い悩みとして聞かれるのが、親に終活をしておいてほしいことをどう伝えるかです。比較的切り出しやすいとされている方法が、帰省したとき等にエンディングノートをプレゼントすることです。
それをきっかけにして話題を広げていくのも一法です。

誰でも「死」に対しての恐怖心はあると思いますが、「介護」や「死」という言葉を避けていて、出来るだけ考えたくない、といった方には慎重になる必要があります。

■親の終活でやっておいてもらいたいこと
終活でエンディングノートを書く際、自己決定しながら書き進める必要があり、中には決められないものや、準備をしておかないと書けないものなどもあります。
そうした部分で、エンディングノートを書く事を躊躇しているのかもしれません。
親と話す際には、とにかく書けるところからでよいので少しずつでも書き進めてもらうようお願いしてみましょう。
参考までに、次の8項目はできるだけ書いておいてもらうようお願いしたい内容です。

親の終活でやってもらいたいこと8項目

■親の老いをどう支える?
今どきは、男性の4人に1人が90歳まで長生きし、女性の4人に1人が95歳まで長生きをする時代(厚生労働省「平成27年簡易生命表」)ですから、「親の終活」をサポートする期間が長期化することを覚悟しておく必要もあります。

また、個人差があって比較的元気に高齢期を過ごす人もいます。
とはいえ、親が70代になったら、特に離れて暮らしている場合は次のような形で、ゆるく「見守り」を始めておくと良いでしょう。

1. 定期的に電話を入れる(安否確認)
生活の様子や病気、通院などの状況を把握しておくこと、認知症などの兆しがないかなどに注意しながら雑談を。
携帯電話の無料通話などを上手に利用するのもいいですね。

2. 家に訪ねてくれる自治体サービスを利用
自治体によっては、緊急通報システムなどを提供しているところがあります。
緊急時を知らせる警報器のようなものを貸し出したりしています。
また、弁当や乳酸菌飲料の配達をおこなうことで、定期的な「見守りサービス」を導入しているところも。

3. 近所の人に挨拶&近くの親戚に頼む
近所の方の理解と協力はとても大切です。
帰省したとき、手土産を持って近隣の方に挨拶し、自分の電話番号を手渡しておくのも安心材料です。協力してくれそうな親戚の人も頼んでおくと良いでしょう。
もちろん、甘えすぎないことも大事です。

4. ガス⇒電気にするなど家電を見直す
ガスレンジは、タイミングを見てIHクッキングヒーター等に切り替えた方が火災や火傷のリスクがさがり安心です。

5. 危険な場所がないかチェック
年をとると、絨毯のたるみや家電のコードなど、ちょっとしたことで転倒する原因になります。帰省した時に、床を歩きやすくする、電気の配線を変えるなど、細かいところにも注意を払いましょう。

40代になって、親に老いを感じ始めたら、親の終活にも意識を向けて、サポートしていくことが大事です。自分の終活とあわせて親の終活も前向きに考えることで、今後のライフプランの道しるべになるでしょう。

ファイナンシャルプランナー 豊田眞弓