
※このページは、PMMサービス事業の検討開始当初からかかわった企画担当スタッフのつぶやきで構成されています
2000年8月上旬のある日、当社としてはめずらしい時期に、異動の発令を受け取った。上司に、「いったい何の仕事をするのでしょうか?」と尋ねたが、「俺も聞かされていないんだよ。とにかく行け」ということだった。
当時、バブル崩壊後、徐々に金融機関の体力が衰えてきて、銀行も生命保険会社も経営破綻したり吸収合併されたりと、業界再編の真っ只中にあった。そういう中で、集められた私を含む4名の受けた指示は次のようなものだった。
「日本で初めての本格的なファイナンシャル・アドバイザリー事業を創りたい。生命保険・損害保険だけでなく、新たに投資信託も取り扱うことにしたい。キーは、徹底したクライアントファーストの姿勢(お客さまのためにベストを尽くす姿勢)と高品質なアドバイスを理念に据えることだ。そうすれば、必ずお客さまはついてきてくださる。」
「日本で成功したファイナンシャル・アドバイザーの会社はまだない。君たちが、日本で最大・最優のファイナンシャル・アドバイザー集団を作り上げるんだ」
「そのために、ファイナンシャル・アドバイザリー事業のノウハウを持っている企業と業務提携を結ぼうと考えている。」
私を含む4名は、衝撃を受けた。「クライアントファーストの姿勢と高品質なアドバイスを理念に据えたビジネスならば、お客さまはとても満足していただけるはず、本当によいサービスならば紹介もいただける、アドバイザーも収入面だけでなくメンタル面でもやりがいを感じられる、その上で会社の収益も上がる、そういったビジネスに立ち上げから関与できる我々は、何と幸せなことだろう、このビジネスにかかわるすべての人が幸せになれる最高のビジネスにしよう!」
しばらくして、米国の独立系コンサルタント会社による調査結果を目にした。それはファイナンシャル・アドバイス・サービスを提供しているアメリカの大手金融機関を、「アドバイスの質」の面で評価づけしたものだった。そこには、名だたるグローバルな金融機関を抑えて断トツの評価を得ていた会社があった。
全米で多数のファイナンシャル・アドバイザーを擁し、高収益を上げており、お客さまの評価も満足度も断トツで高い。
翌2001年の秋、三井生命保険はその米国会社と戦略的業務提携契約を締結、2003年春より、本格的に「PMMサービス(パーソナル・マネー・マネジメント・サービス)」と銘打ったファイナンシャル・アドバイス・サービスの提供を開始した。
しかし、道のりは平坦ではなかった。
一つ目に、私たちのアドバイススキルはまだ発展途上にあった。ファイナンシャル・アドバイスという観点でお客さまと接するのは初めての経験だった。一つ一つのケースでどのようなアドバイスを組み立てていくのがよいのか、一人一人のファイナンシャル・アドバイザーが試行錯誤しながら経験を蓄積していくほかなかった。今では、我々のアドバイススキルは多くの経験をもとに、格段に向上した。
二つ目に、当時の主力のアドバイス用ソフトウェアは、斬新な発送を取り入れたすばらしいものであったが、一方、必ずしも日本人にフィットしないところもあった。導入の際に、日本人に合うようカストマイズしてもらったつもりだったが、残念ながら経験の乏しい我々には気づいていない点が多々あったのだ。また、周辺ツールがビジネススタート時には未整備だった。これらについては、経験の蓄積とともに、継続的にレベルアップや追加のソフトウェアの開発を行うことで、今では日本人にフィットしたものになった。提案書のレベルも格段に向上した。
三つ目は、PMMのポリシー(理念)でもある、「高品質なアドバイス」と「クライアントファースト」の徹底だ。言うは易し、行うは難し。正攻法でお客さまと対するためには、多くの「スキル」と「知識」と「気持ち」が必要なのだと身にしみてわかった。しかし、このハードルもようやく乗り越えた感がある。かけ声にとどまらず、実態面でも胸を張れるレベルにまでなったように思う。
今では、どの競合会社にも負けないとの自負がある。クライアント(お客さま)の評価も高い。
ところで、ここで疑問が生じることになった。
そうであれば、お客さまの数は爆発的に増えていてもいいはずではないのか?
節度を保った増え方というのは納得できなかった。私はアドバイザーではなく、後方にいる企画・支援担当なので、生のお客さまの声を聞きたくなった。
先般、30世帯のお客さまに、ヒアリングをさせていただいた。なるべく来社をとの失礼なお願いにもかかわらず、29世帯のお客さまが本社までおいてくださった。そのときに、謎が解けた。
30世帯のお客さまは皆、ファイナンシャル・プランを受けられた方だ。しかし、ほとんどの方が次のようにおっしゃられた。
お客さま:「とても良いサービスです。ものすごく役に立ってます。私なんかのためにここまで親身にアドバイスしてくださって、申し訳ないくらい。とても感謝しています。」
私:「ありがとうございます。ところで、なぜ、プラン(提案書)を作ってもらおうと思われたのですか? 価値があると思われたのですか?」
お客さま:「実は、実際にプラン(提案書)を作っていただいてアドバイスしていただいた今でこそ、お願いして本当によかったと感謝しているんですけれど、プランを作っていただくまでは、『何かおもしろそうだな、もしかすると役に立つことがあるのかもしれないな、悪い人じゃなさそうだし、お願いしてみようかな〜』という位にしか思ってなかったんですよ」
なるほど。 改善の糸口が見えてきた。
あるお客さまはこうも言ってくださった。
「私は人見知りで、アドバイザーさんとはほとんど話しもできなくって、同席はしていましたけれど、当初はほとんど主人が話しをしていたんです。ですが、だんだんと人となりが分かってくるにつれて、信頼できる人だし、アドバイスも目から鱗だし、本当に感謝しているんです。…今は無料ですけれど、もし、このサービスが有料になったとしても、それでも私はXXさん(アドバイザーの名まえ)を、友人に紹介したいと思っています」
まさに、PMMサービス事業創設時の想いが、そのままお客さまから返ってきた瞬間だった。紆余曲折、苦労もものすごく多かったが、懸命に取組んできて正しかった。間違いなく、お客さまには受け入れられている。
−まだPMMサービスを受けられていない方に、このアドバイスサービスがどれほど役に立つのかを事前にうまく伝えることができたら…、間違いなくこのビジネスは大成功する!−
このホームページも、そんな想いからリニューアルしたものなのです。