30代半ば〜40代半ばのご夫婦 「そろそろ、こどもを学習塾に」と思っても住宅ローンや将来の年金が心配。考えることが多過ぎて、どう進めていったらいいのか分からない…。

相談事例

5年前にマンション購入し、住宅ローンを支払っています。
子どもが小学校の高学年になり、教育費のことも気にかかってきました。
このままで、将来の家計は大丈夫でしょうか?

三井太一郎さんは38歳。一つ年上の奥さまと小学校4年生の娘さんの三人家族です。5年前に変動金利型の住宅ローンを組んでマンションを購入しました。住宅ローンを返済しながらも、貯蓄もしています。

贅沢をしているわけでもありませんが、子どもが大きくなり、そろそろ教育費のことが気がかりになってきました。世間で騒がれている公的年金の問題もあるし、将来は大丈夫かな?」と、漠然とした不安を感じて、友人に紹介されたファイナンシャル・アドバイザーに家計を見てもらうことにしました。

プロフィール

  • 【家族構成】
    三井太一郎さん(38)、薫子さん(39)、 娘さん=芽衣子ちゃん(9)
  • 【金融資産】
    790万円(預貯金 711万円、 外債投信 79万円)
  • 【住宅ローン】
    2321万円残、変動金利型 現在の利率1.80%、返済額:年約100万円
    返済終了は、太一郎さん67歳時
  • 【収入】
    太一郎さん 年890万円(厚生年金制度に加入)
    薫子さん なし(薫子さんは短大卒業後、結婚までの9年半は厚生年金加入)
  • 【支出】
    生活費  年470万円(月39万円) … 税・社会保険料・住宅ローン返済を除く
  • 【貯蓄】
    年80万円(月5万 + ボーナス時10万円×2)

奥さまの薫子さんはのんびり屋さん。贅沢をしているわけではないけれど、いつの間にか生活費が膨らんでしまっているようです。

三井さんご夫妻の夢(ご希望)

まずは、三井さんご夫妻に、家計にかかわる将来の夢やご希望をうかがいます。お二人のご希望は次のようなものでした。

【お子さまの教育費】
小学校高学年:年50万円、中学校:年70万円、高等学校(私立):年120万円、大学:年120万円
【お子さまの結婚資金】
150万円
【自家用車や旅行費用など】
7年ごとに車の買い替えをしたい(210万円)。毎年、家族旅行をしたい(20万円)。
【老後の生活費】
年420万円(月35万円)を想定している。
【万が一の場合の対策】
太一郎さん 死亡時の保険金が3000万円の保険に加入している。万が一のとき、薫子さんはのんびりした性格であまり働けないと思うので、これで十分なのかどうかを見てほしい。
薫子さん 保険は未加入。医療保険について詳しく見てほしい。

またファイナンシャル・アドバイザーは、これらの希望を実現するのに資金が不足しそうな場合は、追加で毎年どのくらいの貯蓄ができるのかもうかがいます。

【追加の貯蓄額】
今は、年80万円くらい貯金しているが、プラス40万円の貯蓄ができるよう頑張りたい。
ここが大切!

いろいろな夢や希望を経済的側面で支えていく礎となるものは「貯蓄」ですから、毎年の貯蓄は、「収入−支出」という考え方(使ってしまった残りが貯蓄)ではなくて、強い意志で毎年いくらいくら貯蓄すると決心をされることをおすすめしています。

PMMのメリット

漠然としたイメージだけでも大丈夫。ファイナンシャル・アドバイザーが、教育費や老後の生活費、住宅ローンや医療にかかる費用など、専門的な知識やデータでサポートしながら具体化してまいります。漠然としたイメージが具体化していくことで、夢や希望をかなえるためのプランをたてることができるようになります。

アドバイス上のトピック

ファイナンシャル・アドバイザーは、お客さまの夢やご希望をはじめさまざまな内容をヒアリングしながら、お客さまが何を重視されているのか、できなくてもあきらめのつくものは何なのかといったことを把握していきます。家計を改善するための対策は、たいていの場合メリットとデメリットがセットになっています。そこで、選択するアドバイスが、メリット=お客さまがこだわりをもたれているところにフィット、デメリット=お客さまがそれほど重視していないところにフィットするように、ファイナンシャル・プラン(ご提案)を作り上げていくことになります。

三井さんご家族へ行ったアドバイス上のトピックは、次の3点です。

(1)住宅ローン
  • ・支払いの終了は、太一郎さんが67歳のとき。退職時に、退職金で残金を一括返済することも選択肢に入れる。
  • ・繰上げ返済も、選択肢の一つになります。
(2)投資
夢や目標の実現に向けて、長期にわたって家計を改善していくには、年2〜5%程度のリターンでも大きな効果があります。「長期国際分散投資」を考えてみてはいかがでしょうか。
(3)公的年金
  • 1.三井さんご夫妻の場合、年金受給開始は65歳から。
  • 2.公的年金受給額は、「マクロ経済スライド」制度が導入されたことにより、2025年頃までは物価や賃金などに部分的にしか連動しなくなっている。プラン設計にあたっては、その影響も考慮が必要。
PMMのメリット

ファイナンシャル・プラン作成にあたっては、単にファイナンシャル・アドバイザーの判断で対策を選択するのではなく、さまざまな考慮点を踏まえた上で、時にはポイントごとにお客さまの考えをお伺いし、また時にはお客さまに選択肢を示し選んでいただくことで、「お客さまにとって最善の提案」を作り上げていきます。

ファイナンシャル・プランのご提案

まずは、三井さんご夫妻の想定・ご希望をそのまま家計の収支に反映し、将来の推移を見てみました。
下記表で確認すると、ご夫婦とも健康で長生きされた場合は太一郎さんが63歳時に、太一郎さんが今日お亡くなりになった場合には薫子さま52歳時に金融資産残高はマイナス(つまり家計破綻です)となり、その後マイナス幅はますます膨らんでしまうことがわかりました。

【現状のキャッシュフロー表:お二人とも健康で長生きされた場合】※物価上昇率を0.5%と仮定

(万円)

(西暦)20XX20XX20XX20XX20XX20XX20XX20XX20XX20XX20XX20XX
太一郎様 (歳)383949596061626364657590
薫子様 (歳) 394050606162636465667691
芽衣子様 (歳) 91020303132333435364661
【収入】 給与収入89089494098800000000
退職金等000020000000000
公的年金0000000093329329329
万一の場合の保険金等000000000000
その他の収入000000000000
収入合計 890894940988200000093329329329
【支出】 税・社保21421522623700007313124
保険料272727272727555555
生活費470472497522525471473476478481505544
教育費5050127000000000
住宅費用10010010010010010010010010010000
その他の計画資金0202432222222592323000
支出合計8618841219908674620838603613617541573
家計収支=貯蓄額 2910-279801326-620-838-603-520-288-212-244
年始金融資産残高 79082544020028116101001170-432-952-3238-6669
年末金融資産残高 82584116428116101001170-432-952-1240-3450-6913
(運用利回りの仮定) 0.7%0.7%0.7%0.7%0.7%0.7%0.7%0.7%0.7%0.7%0.7%0.7%
金融資産残高の推移(現状)

【現状のキャッシュフロー表:太一郎さんが今日、亡くなられた場合】※物価上昇率を0.5%と仮定

(万円)

(西暦) 20XX 20XX 20XX 20XX 20XX 20XX 20XX 20XX 20XX 20XX
太一郎様 (歳) 38
薫子様 (歳) 39 40 47 48 51 52 64 65 75 90
芽衣子様 (歳) 9 10 17 18 21 22 34 35 45 60
【収入】 給与収入 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
退職金等 800 0 0 0 0 0 0 0 0 0
公的年金 158 158 158 116 116 116 116 136 136 136
万一の場合の保険金等 3000 0 0 0 0 0 0 0 0 0
その他の収入 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
収入合計 3958 158 158 116 116 116 116 136 136 136
【支出】 保険料 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
生活費 360 362 375 377 382 384 408 410 431 464
教育費 50 50 125 126 127 128 0 0 0 0
住宅費用 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
その他の計画資金 0 20 21 21 21 21 23 23 0 0
支出合計 410 432 520 523 531 533 430 433 431 464
家計収支=貯蓄額 3548 -274 -362 -406 -414 -417 -314 -297 -295 -328
年始金融資産残高 790 4344 2207 1860 443 32 -4331 -4645 -7502 -12158
年末金融資産残高 4344 4101 1860 1467 32 -385 -4645 -4942 -7797 -12487
(運用利回りの仮定) 0.7% 0.7% 0.7% 0.7% 0.7% 0.7% 0.7% 0.7% 0.7% 0.7%
金融資産残高の推移:夫死亡時(現状)

ファイナンシャル・アドバイザーは、以下の対策をとることで、どちらの場合でも、90歳時点まで金融資産が枯渇することのないプランを作成し、ご提案しました。

<主な対策>

  • 生活費を年40万円節約、芽衣子さんが大学を卒業してからは、さらに年30万円(計 70万円)節約する。
  • 生活費の節約分の多くを、毎年の貯蓄の増額にあてる。
  • 薫子さんは、芽衣子さんが中学校に入学する年から約13年間、パート等により収入を得る。
  • 金融資産は、リスクを抑えた長期分散投資にあてる。退職後はさらにリスクを抑えた投資にする。
  • 老後の生活費を少し減額 … 年420万円 → 年360万円。
  • 太一郎さんの死亡保険金額を増額。保険料は、生活費の節約分(2)の一部を充当。
  • 太一郎さんが亡くなられた場合、それ以降の車の購入は行わない。
  • 太一郎さんが亡くなられた場合、以降のご家族の生活費を少し減額… 年360万円 → 年300万円。
  • 薫子さんは、終身医療保険に加入。保険料は、生活費の節約分(2)の一部を充当。

【対策後のキャッシュフロー表:お二人とも健康で長生きされた場合】※物価上昇率を0.5%と仮定

(万円)

(西暦) 20XX 20XX 20XX 20XX 20XX 20XX 20XX 20XX 20XX 20XX 20XX 20XX
太一郎様 (歳) 38 39 49 59 60 61 62 63 64 65 75 90
薫子様 (歳) 39 40 50 60 61 62 63 64 65 66 76 91
芽衣子様 (歳) 9 10 20 30 31 32 33 34 35 36 46 61
【収入】 給与収入 890 894 1046 988 0 0 0 0 0 0 0 0
退職金等 0 0 0 0 2000 0 0 0 0 0 0 0
公的年金 0 0 0 0 0 0 0 0 93 329 329 329
万一の場合の保険金等 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
その他の収入 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
収入合計 890 894 1046 988 2000 0 0 0 93 329 329 329
【支出】 税・社保 214 215 226 237 0 0 0 0 7 31 31 24
保険料 41 41 41 41 32 32 10 10 10 10 5 5
生活費 430 432 454 444 402 404 406 408 410 412 433 467
教育費 50 50 127 0 0 0 0 0 0 0 0 0
住宅費用 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 0 0
その他の計画資金 0 20 243 22 22 22 259 23 23 0 0 0
支出合計 835 858 1191 845 556 558 775 540 550 553 469 496
家計収支=貯蓄額 55 36 -145 144 1444 -558 -775 -540 -457 -224 -140 -166
年始金融資産残高 790 871 1941 3565 3822 5336 4876 4191 3727 3339 2262 352
年末金融資産残高 871 934 1858 3822 5336 4876 4191 3727 3339 3176 2164 192
(運用利回りの仮定) 3.2% 3.2% 3.2% 3.2% 1.8% 1.8% 1.8% 1.8% 1.8% 1.8% 1.8% 1.8%
金融資産残高の推移

【対策後のキャッシュフロー表:太一郎さんが今日、亡くなられた場合】※物価上昇率を0.5%と仮定

(万円)

(西暦) 20XX 20XX 20XX 20XX 20XX 20XX 20XX 20XX 20XX 20XX
太一郎様 (歳) 38
薫子様 (歳) 39 40 47 48 51 52 64 65 75 90
芽衣子様 (歳) 9 10 17 18 21 22 34 35 45 60
【収入】 給与収入 0 0 104 105 106 107 0 0 0 0
退職金等 800 0 0 0 0 0 0 0 0 0
公的年金 158 158 158 116 116 116 116 136 136 136
万一の場合の保険金等 4600 0 0 0 0 0 0 0 0 0
その他の収入 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
収入合計 5558 158 262 221 223 223 116 136 136 136
【支出】 保険料 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5
生活費 300 302 312 314 319 320 340 342 359 387
教育費 50 50 125 126 127 128 0 0 0 0
住宅費用 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
その他の計画資金 0 20 21 21 21 21 23 23 0 0
支出合計 355 377 463 465 472 474 367 369 364 392
家計収支=貯蓄額 5203 -219 -201 -244 -249 -251 -251 -234 -228 -256
年始金融資産残高 790 6018 6173 6169 6015 5957 5091 4934 3521 519
年末金融資産残高 6018 5991 6169 6121 5957 5895 4934 4791 3358 272
(運用利回りの仮定) 3.2% 3.2% 3.2% 3.2% 3.2% 3.2% 1.8% 1.8% 1.8% 1.8%
金融資産残高の推移:夫死亡時

対策実施後のキャッシュフロー表は、それぞれの対策の効果は小さくても、その積み重ねが劇的な変化をもたらします。もちろん、この表は物価の上昇や給与の将来推移など、いくつかの仮定を前提にしており、実際にこの通り推移するわけではありません。
それでも、将来の生活が具体的な数字で表されると、不透明であった将来のイメージがぐっと頭の中に沸いてきませんか?
このイメージを掴むということが、次の行動を起こすためにも大切なのです。
この表をひとつの基準とし、その後の状況がこれよりも悪化するようであれば、早めに追加の対策を行うことで、将来、最悪の状況に陥ることを避けることができるのです。また、状況が大きく乖離した場合や目標を大きく変更した場合には、あらためて作り直したいものです。

PMMのメリット

ご家族が健康に長寿をまっとうされる場合だけでなく、ご主人もしくは奥さまに万が一のことが起きた場合や将来介護状態になってしまった場合など、多様な想定のもと、どのような状況になっても生活が苦境に陥ることなく夢や希望が満たせるように、プランを作成しアドバイスいたします。また、お客さまのご要望に応じて定期的に状況確認を行い、適宜、対策の修正や追加をアドバイスしていきます。